読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

 小旅行として行った小樽から札幌に帰ってきたときに、

①学生時代よく通っていたあの中華料理屋に行きたい
②しかし中華を食うには腹が空いていない・・・
③腹が空くまで映画を観よう!

という流れで映画を観に行くことになった。

 なぜ映画かというと、そもそもY田が『遊戯王』の劇場版が近時公開されたという情報を伝えてきて、しかもその『遊戯王』というのが、我々がやっていた時代の遊戯王(つまり引退後に放映された5D'sとかゼアルとかでない)だという点が、当時遊戯王にドハマりしていたK川の心を射止めたためだ。

(ちなみに当時、クラスで少数派のポケモンカードをやっていた俺としては、遊戯王についておっぱいのでかいねーちゃんとカードゲームをする漫画ぐらいの認識しかなかった)

 そこで映画館に行ってみると、遊戯王の最終上映が既に終わっており、じゃあディズニーの『ズートピア』を観ようとなったが、これも満席ということだった。

 ここで浮上したのがアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント』である。本作は映画ファンの間では超話題作であり、話題ポイントは以下である。
①イニャリトゥ監督が前作『バードマン』でアカデミー賞をとっている。
②主演のディカプリオが長らくアカデミー賞から干されていたが、本作でようやく主演男優賞を獲得した。
③ディカプリオが徹底的にいじめられており、(a)ベジタリアンなのに生の肝臓を食わされる、(b)スタントなしで崖から飛び降りる、(c)悪役との戦いで実際に鼻の骨を折る、などの見所が満載。
④制作費150億円。
⑤照明をほとんど使用せず、日光だけで撮影しているために、一日の撮影可能時間が2時間ほどで、この制約によって製作が遅れに遅れて、撮影中に季節が変わってしまったために、途中でカナダからアルゼンチンに撮影現場を移している。

 そこで実際にこれを観てみると、2時間半に渡って血みどろの死闘を見せられるはめになった。グロいシーンなどはないのだが、痛みの演技がリアルすぎて(というか殴り合いや熊に襲われるシーンについては実際に痛かったんだと思う)うあああああ痛そうああああああああとなってしまうのだ。

 2時間半の死闘の末、やっとの思いで映画館を出た我々に小樽の想い出など残っておらず、中華を食う気力もなく、そのまま帰った。