山里亮太『天才になりたい』を読んだ。

 

 南海キャンディース・山里亮太が学生時代から現在までの半生を振り返った本で、山里亮太が面白くなるためにしてきた努力が書いてあるということで購入した。

 

 お笑いの仕組み(人はなぜ・どうしたら笑うのか?)を書いた本としては、桂枝雀『らくごDE枝雀』や、小林・山本・水野『ウケる技術』が有名だが、この本はそういった分析についてはあまり触れておらず、山里亮太の成功立志伝のような本であったので、少々期待はずれだった。

 

 ただ、「自分が面白いと思うものが一番面白い」という言葉や「天才のエピソードを以て自分がサボる口実にしてはならない」などの身につまされる言葉は、さすがだと思った。

 

 それと文章が伝えたいこと順ではなく時系列順で書かれているために、ノリノリで書かれた部分とそうでない部分との差が激しく、かなり読みづらかった(そのため恐らくゴーストライターが書いたものではないなと思った)。

 

 30分くらいで読めてしまうので、ぱらぱら見る分にはいいかもしれない。