朝5時前に婆さんが自分の名前を呼ぶ声で目覚める。部屋の簡易トイレから立ち上がれなくなったとのこと。婆さんは89歳で脚が萎えてしまい、自分で立ち上がることができない。立ち上がったときに糞便の臭いがするのではと危惧したが、簡易トイレの機能が優秀なのか、小便だけだったからなのか、特に不快な臭いはしなかった。

 

起き上がらせ、ズボンを上げて、ベッドに寝かしつけて布団に戻る。この手の作業ははじめてではないが、毎回思うのは、この人はなぜ生きているのだろうという疑問。歩けないからあらゆる行為に介助が必要、そのためにテレビを一日中観ているだけ、若いうちに勉強をしてこなかったために間違った知識や思考のまま奇妙に保守化(結果親族と度々衝突)。抽象的な問い故に切り口多数。

 

そんなことを考えてたら再び眠りについた。夢を見たが思い出せない。